ことばと音 2 | ~人とコトバ~

ことばと音 2

…続き

前回は中途半端で終わった。

消えると怖いので、即、公開。

 

ハングル語と言えば、昨今の韓流ブーム。

高校生の頃、ニュースで韓国語が流れると可笑しくて仕方なかった。

なぜ?

 

ハングル語のイントネーションは日本語ととても似ている。

発音は全然違うが、音をわざとぼやかして聞き取れないようにして、抑揚だけ聞いたら、外国語だとは気づかないだろう。

ぼんやりとニュースを聞いている。

「ん?  この人、何て言ってるのかな?  やだ、日本語じゃないじゃん!!」

それが可笑しかった。

  

イントネーションで言うと、なぜか、広東語が大好き。

広東語と言えば、香港。  香港と言えば、ジャッキーチェンでお馴染み、香港映画。

あの、何とも言えない可笑しさは、わたしにとって広東語のイントネーションと切り離せないものだ。

  

   ソ・レ・ソ・レ・ソ・レ・ファ・ソ   または、  ソ・レ・ソ・レ・ソ・レ・ファ・ラ・ソ

  

音符で表すとこんな感じだろうか? ちょっと違うな。

しかし、この文末の微妙な曲がり具合が いい。

広東語の内容は、全然わからない。しかし吹き替えでは、私にとっては 可笑しさ半減。

北京語で作られたものでも、可笑しさ減少。

なぜそう感じるのだろう。 香港の人は、このイントネーションでまじめな会話もしているのだから、「広東語のイントネーションは可笑しい」などと言ったら怒られそうだ。名誉のために補足すると、可笑しさの他に、活気や元気さも感じる。

もしかしたら、初めて聞いた広東語が笑える映画だったため、結びついて刷り込まれてしまったのかもしれない。

   

音は表情。

「可笑しい」というと、失礼だと思われるかもしれないが、明るさ・親しみやすさ にも通じる。

いいこと、大切なことだ。

日本人はユーモアがなく、まじめだがおもしろくない、と、よく言われる。

   

同じアジア人でも、南の方の人は、やはり明るくおもしろい人が多いような気がする。

せかせかせず、ゆったり、生きることに余裕が感じられる人たちは、特に。

これは、経済的な余裕とは全く関係がない。

インドネシアも、性格的にユーモアがあっておもしろい人が多かった。

こういう人たちの多くは、話すときの発音やイントネーションのすみずみまでおもしろさが充満している。どういうこと? と聞かれると説明が難しいが、わかっていただけるだろうか。

いきなりユーモアに富んだ話はできなくても、「話し方」を意識したら、おもしろくなるかもしれない。