語学と歌-QUEEN
20世紀の天才のひとり フレディ・マーキュリー そして QUEEN
無人島にひとつだけ持っていけるとしたら、何を持っていきますか。
もちろん、QUEEN のCDでしょう!
電源はどうする?
CDを眺め、曲名を見ているだけで頭の中をすべての曲が流れるので、電源は要らない!
中学生のときに虜になり、明けてもくれても聴いていた。意味のわからない単語ばかりだったが、ひたすらレコードに合わせて歌っていた。ものすごく速い曲も、歌えるようになるまで歌った。最初の英語の先生は誰だったかと聞かれれば、躊躇せず「QUEENのアルバム」、と答えたい。 なぜなら、浴びるように聴き、夢中で真似をするというモデリングが、期せずして英語という言語のリズムを習得する道具になったからだ。当時覚えた曲は、ん十年経った今も全然忘れていない。最近覚える曲は…忘れる前に、覚えるところまで行かない(>_<)…
QUEEN Ⅱ の B面 blackside の壮大な組曲。 あれを聴いて雷に打たれたような衝撃を受けた同世代は多いはずだ。ポエティックな内容と美しくゴージャスなハーモニー。今でも聴くと体中に力がみなぎってくる。こどもに、「オバサンのくせにうるさいなあ。恥ずかしくないの?」と煙たがられながらも、やめられない。もっとも、この辺の曲は、もともとある程度元気なときでないと聴けない。疲れたときは、Good old fashioned lover boy 、Spread your wings, Bring back that Leroy Brown…
きりがないので、この辺でとめておこう。続きはまた別の機会に。
ことばと音のところで、言語特有の発音やイントネーションについて書いた。新しい語学を始めたとき、とても大切なのは、リズムを感覚的につかむことだ。それには歌がもってこいだ。
例えば英語は強弱アクセント。日本語は高低アクセント。昨今、日本でもマザーグースが流行だが、英語圏の幼児はあのナーサリーライムに親しむことが、母語習得の大切なステップだ。
ラップもリズムが気持ちよい。あれが歌えたらすごいが、若い方は是非挑戦してみるとよいと思う。年をとってからではできない!(もっとも、洋楽には若い女の子が歌うのにそぐわない歌詞も多いので気をつけないと。)日本語のラップも楽しい。従来、日本にはコトバ遊びを取り入れた歌というのはなかったのではないだろうか。よく思いつくなあ、と言いたいくらい、うまく韻を踏んでいる。あまり多いと飽きるけど…。
若いときは特に、ものを覚えるのに活字は要らない。歌を覚えるのも、歌詞カードは要らない。見ても、そのとおりに全ての単語は聞こえてこないから、妨げになるだけだ。
若くなくても、文を暗記するより歌を覚えて歌う方がずっと楽しい。