インドネシアの織物 | ~人とコトバ~

インドネシアの織物

 

ことばを勉強していると、その言語が使われている地域の文化にも興味が沸く。

 

住んでいれば、いろいろな伝統文化にも触れる機会がある。

 

 

     kalimantanmerah

 

やだ、なに? この変な絵は…!

 

などと言わずに、じっくり鑑賞してほしい。

 

これは、イカットと呼ばれる、インドネシアの先染め織物タペストリーの一部。

 

日本の絣(かすり)の仲間だ。

 

詳しくはイカットの作り方を見てほしい。

 

先染め織物は、東南アジア、インドなどのアジアはもちろん、世界各地にあるが、その色や模様は実に様々。 地域によっても違う。

 

インドネシアでは、ろうけつ染めのバティックと並んで有名だ。 

 

イカットは、インドネシアの中でも、島ごと・民族ごとに特徴的な模様があり、よく知っていると、見ただけで「これはどこどこのもの」と当てることができる。

 

人気のあるバリ島から、おみやげとして買って帰れる小物もたくさんあるし、少し前のエスニック、アジアンテイストブームで目に触れる機会も多くなったが、本来は伝統儀式の際に使うためにのみ作られていた。

 

その多彩な色と模様に魅せられ、滞在している間にかなり集めてしまった。

 

写真は、カリマンタン(旧ボルネオ島)のもの。

 

全体像はこんな感じ。 きれいでしょう?

 

      kalimantan

 

日本の家は狭くて壁が少ない。 集めて帰ってきても、かけるところがない。 

 

しょっちゅう取り替えるほどマメじゃない。 というわけで、押入に眠ったままのものがほとんど。 

 

その上、ケースを開けると、例えようのない不思議な「かおり」が…。 

 

観光みやげとして大量生産されたものとは格が違う(?)本物なので、なぜか、ちと匂うのだ。

 

家族には「くさいから開けないで!」といやがられる。

 

せめて、ページ上でどなたかに見ていただけたら、この上なく嬉しい。