旅と乗り物5
海外旅行の乗り物… といえば、まず飛行機。
飛行機がキライだから海外へは行きたくない、という人もいるが、私は大好き。
ぐわーっと加速してフワリと上がったときに、さあどこかへ行くのだと実感できる。
そして、窓から見える遥か下方の景色が楽しい。
機内では、なぜか、あまり景色を見ていない人が多いように思う。
離陸するやいなや、シャッター(?)を閉めて寝てしまう人も。
皆、見飽きているのだろうか。
興味がないのだろうか。
地図と照らし合わせながら、「あ、あれはこの島だ」とか、「あの海岸はこの辺だ」とか。
とても記憶に残っているのは、カリマンタン(ボルネオ島)の河。
昔、理科で習った。
まっすぐな河がだんだん蛇行し、どんどん外側に膨らんで、ほとんど円形に近くなり、やがて円の切れ目が再びつながり、膨らんだ部分は取り残されて湖になる。
こんな説明ではわからないかもしれないが、とにかく、飛行機からしか見られない河の形がおもしろく、飽きずに眺めていた。
もうひとつは、中東のドバイ。
中継地だったが、着陸する前から街全体が異常なほど電気で煌々と明るく、海岸沿いの塔の上は豊富なエネルギー資源を誇示するかのようにボウボウと火が燃えていた。
石油の出る地はこういうものか、と思った。